■ バチェラーでの印象：軽い温度と計算された甘さ

彼女のプロフィールは、やわらかい雰囲気と小悪魔性が同居していた。

・外資系オフィスの受付
・写真は自然光多め、柔らかい笑顔
・文章が短くてフランク、でも“許される甘え”の気配
・「仲良くなったらいっぱい話すタイプです」
・「優しい人が好きです☺︎」

この“☺︎”がすべてを物語っている。
小悪魔女子はあえて軽さと甘さを混ぜて、男に“余裕で受け止められそう感”を錯覚させる。

そしてメッセージのテンポが異様に心地いい。
初夏の空気と同じで、無意識に距離が近くなるタイプ。

■ 当日：初夏の風に揺れる“ゆるふわ港区”の破壊力

待ち合わせ場所に現れた彼女は、
初夏の風にちょうど馴染む淡いカラーのワンピース姿だった。

髪は肩にかかるくらいの長さで、自然に巻かれている。
日焼け止めの香りが少しだけ漂って、季節感がある。

「はじめまして…あ、写真より安心感ありますね」

開口一番でこれ。
ちょっとしたツッコミのようでいて、しっかり褒めている。
小悪魔女子の“距離の詰め方”は、やっぱり軽い。

そして腕をゆるく組みながら歩き出す。
初対面でこれを自然にできるあたり、場慣れ感がすごい。

■ 一軒目：初夏の夜景と甘え上手のテンポ

夜景の見える静かなレストランに入ると、
彼女は小さくテンションを上げていた。

「わぁ…こういうとこ来たかったんです」

頑張って喜んでみせているのではなく、
喜び方が柔らかくて自然。
小悪魔系は男を転がすというより、
“転がす気はないけど結果的に転がってしまう”タイプだ。

会話も軽快だった。

彼女「受付ってね、意外とメンタル使うんですよ？」

俺「分かる気がする。人の温度に合わせるのって地味に疲れそう」

彼女「そう！なんで分かるの？ちょっと嬉しい」

この“ちょっと嬉しい”の言い方が絶妙で、
初夏の温度そのままの軽やかさがあった。

食事をしながら、彼女は時折こちらを見上げて笑う。
そのたびに、空気の湿度が上がる感じがした。

■ 二軒目：甘さと小悪魔が同時に来る瞬間

初夏の風が気持ちよかったので、少し歩いてラウンジへ。
彼女はヒールの音を軽く鳴らしながら、会話を続けた。

席に座ると、彼女の表情が少し柔らかくなる。

「さっきより、ちょっと距離近くてもいいですか？」

こういうセリフを“恥ずかしさゼロ”で言えるのが小悪魔女子の強さだ。

グラスを持ちながら、彼女はふと真面目なトーンを混ぜる。

「仕事は好きなんですけど…たまに、自分ばっかり頑張ってる気がするんですよね」

この一言で、キャピ系に見えて実はちゃんと自立してるのが分かる。

そして続けざまに、

「でも、今日みたいに頼れる感じの人だと、素直に甘えられるかも」

小悪魔が本音を少しだけ混ぜると、破壊力は倍になる。

■ 帰り際：初夏の湿度みたいな距離感

タクシーを止めると、彼女は一瞬だけこちらの腕に軽く触れて言った。

「今日はありがと。…続き、またしたいです」

ほぼ告白に近いけれど、重くない。
初夏の空気みたいに軽やかな余韻だけを残していくタイプの言い方だった。